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「おい…はる…」
起こそうとしたが…あまりに、気持ち良さそうに眠る姿を見ているとそんな気がなくなってきた。
「寝顔は昔と変わらないんだな」
遥の頭を軽く撫でる。
「うん…」
起きたのかと…少しドキッとするが、すぐ寝息が聞こえた。
さて、起こすのも可哀相だし、今日だけベッドを貸してやるか。
「顔洗ってくるか」
ベットは部屋の隅に有るため降りるには右側からしか降りられない。
その為右側で寝ている遥をまたがなければならない。
寝ている遥を起こさないように、膝をついた状態で遥をまたぐ。
が…左足をベッドから降ろし、右足も降ろそうとした時に右足に違和感を感じた。
右足に何かが絡みついてる…。
右足に目をやると…遥の両足がガッチリ右足に絡みついていた。
「起きてるのか?」
「ん…ん…」
寝息が聞こえてくる。
どうやら寝てるらしい。
「うん…兄さん…駄目ですよ…そんなとこ」
おい、どんな夢を見てんだよ…お前。
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