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「んー!ん!プハァ…なんでダメなんですか?」
摘んでいた指を放すと遥は不満げに聞いてくる。
「大人の事情という奴だ」
「なんですか?それ?」
「聞き流してくれ」
「よくわからないですけど…わかりました」
何かと、厳しい時代だからな…。
規制とか。
「兄さん…でも、口を塞ぐなら手じゃなくて…口でしてくれたほうが」
そんなこと思ってる最中にまたコイツは。
とりあえず、恒例のスルーだ。
「とりあえず、支度するぞ?買い物行くんだろ?」
「あ…そういえば兄さんとデートでした…続きは夜中でいいですか?」
「続きはない」
「なんなら…外でも」
「とりあえず顔洗ってくる」
一人で顔を赤くしながらはしゃぐ遥を尻目に顔を洗う為に洗面所に向かう。
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