4746人が本棚に入れています
本棚に追加
/431ページ
そして…時は流れ。
昼前。
俺は駅前の広場にある時計台の下に一人佇んでいる。
なぜ、こんな所に一人でいるかと言うと。
「兄さん~!お待たせしました…待ちました?」
「ああ」
短くそう答えると、遥は不満そうな顔になり。
「もう…兄さん、こういう時は待ってないよ?とか今来たところ…て言うんですよ?」
「待ったのは事実だ」
「そうじゃなくて…デートの時はそういうものですよ?はい…最初からやり直し」
そう言い残し、遥は離れて行った。
わざわざやり直すのかよ。
そして。
「兄さん~お待たせしました…待ちました?」
「いや待ってないさ!HAHAHA!」
満面の笑みで言ってやった。
「なんで外国人さん風なんですか?」
なぜ、こんな感じになったかというと…。
時は朝食の時にさかのぼる。
最初のコメントを投稿しよう!