4746人が本棚に入れています
本棚に追加
「櫻井君、お疲れ様」
「マスター、お疲れ様です…お先に失礼します」
そう言いながら、店を後にしようとドアを開けようとした時。
「かなちゃん~お疲れ様~!」
声をかけられた。
振り向くとそこには、黒髪をポニーテールにして、メイド服に近いカッコをした活発そうな女の子がいた。
「亜美、その呼び方やめろって」
「いいじゃん!可愛いのに」
不満げに言うコイツは…。
椎名亜美(しいなあみ)。
俺と同じ大学に通う幼なじみだ。
この喫茶店「カフェラッティ」のバイト仲間でもある。
因みに…メイド服ぽい制服はマスターの趣味だ。
「女の子みたいだろ」
「かなちゃんがいいもん」
何故、かなちゃんなのかと言うと…。
俺の名前が櫻井彼方(さくらいかなた)だからである。
「あ~もう好きにせい!俺は帰るぞ」
「うん!気をつけてね!かなちゃん」
「お前もバイト頑張れよ」
そうしてカフェラッティを後にした。
最初のコメントを投稿しよう!