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そう…朝食を食べてる時、遥が急に言い出したのだ。
「兄さん…今日のデートなんですけど…」
「デートじゃない…で、どうしたんだ?」
「待ち合わせしませんか?」
思わず箸を止めてしまった。
「待ち合わせ?」
「はい…駅前とかで待ち合わせしてから行きませんか?」
「同じ家なんだから一緒に行ったほうがいいだろ?」
何故わざわざ待ち合わせをして行くんだ?
わからん…。
「こういう時は…雰囲気が大切なんですよ!」
頬を少し膨らませながら言ってきた。
「買い物に雰囲気も何もないだろ」
「ありますよ…もう、朝おあずけになったからイジワルするんですね?なら今からでも…」
そう言いながらパジャマの1番上のボタンを外しだした。
「やめろ、脱いだら買い物に付き合わないぞ」
「もう…兄さんはワガママですね」
「お前だけには言われたくない」
そんなこんなで…結局駅前で待ち合わせをすることになった。
言い出したら聞かない奴だからな。
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