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まあ、この時計台は待ち合わせによく使われる場所だから人がたくさん集まるのも不思議じゃないか。
目立つ要素がないから見られてるのはきっと、きのせいだろう。
「兄さん?」
腕を組んだ状態で遥が覗き込みように俺の顔を見てくる。
目立つ要素があった。
金髪で顔も可愛いしスタイル良い。
遥は容姿だけで注目を浴びる。
しかし、本人はそれを自覚してないからたちが悪い。
「兄さん、今日私の下着…勝負下着なんですよ?」
年頃の娘が公衆の面前でなんてこと言ってんだよ。
「だから兄さん、今日は私を食べちゃってくださいね?」
「な…!?」
さっきよりも多くの視線を感じる。
てか…視線が痛い。
「は…遥!」
「ふえ!?兄さん…!?」
その場の空気に堪えれなくなり、俺は遥を引っ張るようにしてその場を逃げるように立ち去った。![image=426574604.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/426574604.jpg?width=800&format=jpg)
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