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「はぁはぁ…ここまで来れば大丈夫だろ」
遥を引っ張って路地に逃げ込んだ。
たく、周りの人達勘違いしてただろうな。
思わずため息をつく。
「はぁ…」
そんな俺を知ってか知らずか、遥は…。
「兄さん、我慢できなくなったからって、こんなところで…」
は…?
「そんなに息荒げて興奮するなんて…あんまり乱暴にしないでくださいね?でも少しぐらいなら乱暴でも…」
興奮してるんじゃなくて、走ったから息切れてるんだよ。
なんでコイツは平然としてやがるんだ?
「遥」
「あ…私から脱いだほうがいいですか?」
なんかもう突っ込む気力もないぐらい疲れた。
「昼飯食いに行くぞ」
「お腹一杯になってからするんですね?わかりました…」
「はぁ…」
再びため息が零れた。
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