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横に目をやると、パンチパーマに茶色のサングラスをかけた中年の男性が立っていた。
「あ、マスターお久しぶりです」
遥がその中年の男性を見てそう言った。
「やあ、遥ちゃん久しぶりよく来てくれたね」
「マスターいたんですか、さっきのは悪口じゃないですよ?」
その言葉にマスターはサングラスを右の人差し指でグイッと上げ。
「心配しなくていいよ?櫻井君の気持ちはちゃんと理解したから」
謎の笑みを浮かべながらマスターは言う。
明らかに、悪い方向で理解してますよね?
「遥ちゃん、櫻井君の変わりにバイトに入らないかい?」
「マ…マスター!?」
「う~ん、遠慮しときます…兄さんと働けるならいいかもしれませんけど」
「そうか、残念だな~なら櫻井君も残すからどう?」
俺はただの餌か。
「う~ん、でも遠慮しときます…兄さんの帰りを家で待っていたいですから」
「残念だな、遥ちゃんの制服姿見たかったんだけどな」
「それが狙いだったんですか」
薄々は気づいてたけどね。
遥が店に来る度に絡みにきたからなマスター。
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