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「たしかに、ここの制服可愛いですよね?あの制服を着て、兄さんだけの専用メイドもいいかも」
また、この娘は何を言い出すかと思ったら…。
「炊事洗濯から兄さんの欲望まで…」
目をつぶりよからぬ妄想を思い浮かべ顔を赤くする遥。
こうなったら完全に自分の世界に入ってしまい周りの声なんて聞こえやしない。
「櫻井君…君が羨ましいよ、遥ちゃんに好きな事できるんだから」
「そんな事してませんから、それにマスターには奥さんがいるじゃないですか」
「まあそうなんだけど、男はロマンを求めたいものなんだよ」
いやマスター、かっこよく言ってもようはただの変態てことだろ。
「マスタ~マスター?」
亜美の声がカウンターの方から聞こえてきた。
「亜美君が呼んでいるから戻ることにするよ」
「はい、あ…ケーキご馳走さまです」
「いやいや、それじゃ遥ちゃんまた来てね」
軽く右手を上げカウンターの方に戻っていった。
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