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マスターが去った後向かいの席にいる遥に目をやると、自分の世界に入っているのか独り言を言っている。
「メイドの私に兄さんがあんなことや…こんなことを…」
「おーい、遥」
「色んなご奉仕を…あ!お仕置きとかもあるのかな?」
エヘヘと笑みを浮かべながら妄想に浸る遥。
危ない子丸出しだから。
「遥!遥?遥~?」
「ひゃい!?あ…兄さ…いえ…ご主人様…?お仕置きですか?」
なぜ少し嬉しそうな顔で言うんだ。
「妄想と現実を一緒にするな」
「あれ…?やだ…兄さんの所為ですよ?」
「勝手に俺を悪者にするな、変態が」
「兄さんが私をこういう風にしたんですよ?」
「誤解を招く発言をするな」
周りの人達が聞いたら明らかに俺が妹によからぬことしていると思われるだろ。
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