4746人が本棚に入れています
本棚に追加
「で、何を買いに来たんだ?」
ため息混じりで遥に尋ねた。
「それは、行ってからのお楽しみです!」
「なんだそれ」
「ひ・み・つの方がドキドキしますよ?」
俺の腕に抱き着いて遥はそう言う。
「抱き着くな!それに、買い物にドキドキを求めてない」
「いいじゃないですか、早く行きましょ」
腕をグイグイ引っ張られ連れて行かれる。
本日二度目。
「もういいや、突っ込む気力がない」
「突っ込むて…兄さんそんな…」
もうやだ、この変態妹。
「そう言う意味じゃない」
「私で欲情してるんですね?家帰るまで待ってくださいね?」
気力がないて言ってるのに何故?
てか、根本的に意味が違うから。
「はぁ…」
ため息をして空を見上げる。今日も空が青い。
「兄さん…」
右腕に纏わり付く妹。
もういいや。
早く用事しませて帰るか。
ここで騒いでたらまた周りの視線集めるしな。
最初のコメントを投稿しよう!