ブラコン過ぎる妹

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「で、何を買いに来たんだ?」 ため息混じりで遥に尋ねた。 「それは、行ってからのお楽しみです!」 「なんだそれ」 「ひ・み・つの方がドキドキしますよ?」 俺の腕に抱き着いて遥はそう言う。 「抱き着くな!それに、買い物にドキドキを求めてない」 「いいじゃないですか、早く行きましょ」 腕をグイグイ引っ張られ連れて行かれる。 本日二度目。 「もういいや、突っ込む気力がない」 「突っ込むて…兄さんそんな…」 もうやだ、この変態妹。 「そう言う意味じゃない」 「私で欲情してるんですね?家帰るまで待ってくださいね?」 気力がないて言ってるのに何故? てか、根本的に意味が違うから。 「はぁ…」 ため息をして空を見上げる。今日も空が青い。 「兄さん…」 右腕に纏わり付く妹。 もういいや。 早く用事しませて帰るか。 ここで騒いでたらまた周りの視線集めるしな。
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