ブラコン過ぎる妹

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遥に引っ張られ連れて来られた場所はデパートだった。 「案外、普通だったんだな」 思わず口に出してしまった。 でもよかった。 デパートなら普通の買い物だろ。 これなら、服とかの荷物持ちで済みそうだ。 「兄さんはアブノーマルの方が好きなんですか?」 「そうじゃない」 「なら普通のプレイの方がいいんですね?」 「いつからそんな話になった?早く入るぞ」 腕に抱き着いている妹を引っ張るようにしてデパートに入っていった。 「もう兄さんは強引なんですから」 なんで嬉しそうに言うんだよ。 「そういえばどこに行くんだ?」 「えっと…あっちですよ」 遥が指差した方向には衣服コーナーと言うんだろうか、色々な服のメーカーが集まるフロアである。 やはり服か。 こいつも年頃の女の子らしいところもあるんだな。 少しシミジミ考えていると。 「兄さんはやく」 腕を引っ張られた。 「引っ張るな!てか、店の中ではまとわりつくな」 しかし、遥には聞こえてない。 いや、聞いてないのほうが正しいのか。
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