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「とりあえず、俺はえらばないからな」
「そんな、えらんでくれたら特別に水着の中も見せますよ?」
「見せるな」
「触ってもいいですよ?」
「触らん」
「兄さんのイジワル」
「意味がわからん」
一連のやり取りが終わった後、遥が急にシュンとして。
「恥ずかしいのはわかるんですけど、えらんでくれませんか?兄さん……」
おいおい、さっきまでの妹はどこにいったんだ?
そんなに落ち込まれると俺が悪いみたいじゃないか。
周りの視線も、なんか痛いし。
明らかに俺に冷たい視線がきてますよ?
「ああ、もうわかったよ!えらぶの手伝うだけだからな」
「え?いいんですか?」
遥の顔に華が咲いたように笑顔が広がった。
「ああ、ただしお前が気に入った水着を何着かえらんでこい、その中からえらぶ」
「わかりました、お礼は体でいいですか?」
「いらん」
さっきまでの落ち込みはどこへやら。
まさか、はめられたのか?
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