ブラコン過ぎる妹

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あの後、食材の買い出しをデパートの食品コーナーで済ませ今、家に帰る道の途中だ。 ちなみに、今俺は右手に買い物袋を左には遥という荷物に自由を奪われている。 「遥そろそろ俺の腕を解放しろ」 「いやです、家に着くまでがデートですよ?」 「デートじゃない」 「もう兄さん照れてるんですね?」 遥の目に俺はどう映っているんだ。 すると、少し間をあけて遥が。 「兄さん…今日はありがとうございました」 「あ、ああ…気にするな」 急にしおらしい態度をした遥に驚いた。 「兄さんまた、こういう買い物付き合ってくださいね?」 まあ、たまには妹のワガママを聞いてあげるのはいいかもな。 「今度は下着をえらんでくださいね?」 前言撤回。 「断る」 「そんな兄さんのイジワル」 「イジワルじゃない」 「もう…兄さんたら」 もうやだ、この妹。 「兄さん…大好きです!」 そう言いながら腕に頬ずりをしてくる。 「ベタベタするな!」
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