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「とりあえず腹減ったから飯」
「はい…私の愛情たっぷりですよ!」
いつも遥はこの調子なので最近は慣れてきた自分がいる。
慣れて怖いもんだな…。
リビングのテーブルに向かい合って席に着く。
テーブルには色取り取りの料理が並ぶ。
すべて遥の手作りだ。
料理や洗濯。
家事全般もお手の物。
おまけに頭も良くて容姿端麗。
ハイスペックなのに…ブラコンの変態。
おまけに…。
「遥…今日は一日何してたんだ?」
「えっと…兄さんの匂いpを…」
深くは聞かないことにしよう…。
「そうじゃなくて…大学は?」
「行きません」
「バイトは?」
「しません」
遥はブラコンで変態でニートなのです。
「なんかもったいないな」
「何がですか?」
お箸の先を口に当て首を傾げる遥。
「お前なら大学行ってればモテるだろうに」
「兄さん以外に好かれても嬉しくないです」
むっとした表情でご飯をたべる。
「それにしても入学してすぐ休学届けを出すのは前代未聞だろ?」
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