102人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
君の歌声が、どうか街中に届きますようにと、
僕は祈りをこめて、走り続けた。
背中には、君の温もり。
背中合わせに座っている君は、まるで空を飛ぶ鳥のよう。
風の流れが楽譜だとしたら
君の手足はそれに音符を乗せるみたいに
自由にリズムを刻んでいく。
どうか、君の夢が叶いますように。
例え、それが君がこの街から離れるということになっても
君の声が、いつか世界中に届きますように。
.
最初のコメントを投稿しよう!