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僕が生まれた場所は、人口500人程度の小さな島だった。
お母さんは、誰よりも歌を愛していて、
お父さんはそんなお母さんを誰よりも愛していた。
そんな二人の愛の形として僕が生まれたのは、今から五年前のことだった……――
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夏休みの夜。
俺と幼馴染であるミイは、ミイの家の縁側でスイカを食べていた。
「ねぇ、シンちゃん」
「なーに?」
「サッカー部の小林くん、私のこと好きなんだって」
「…………えっ?」
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