≪番外編≫自転車。

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   ミイはこの島から出ていき、俺は生涯この島で暮らす。  毎日のように会うことが出来るのは来年の3月までで、それからはもうほとんど会えないだろう。  そんな明白な未来が見えるのに、言えるわけがない。 ……俺は子供のころからミイが好きだって。   ******** 「シンちゃーん! シンちゃん起きてるー?」  次の日。  朝9時に、外で俺の名を呼ぶ声が聞こえる。 「シンイチ。ミイちゃんが来ているわよ。早く起きなさい」  ミイの声と母さんに無理やり起こされた俺は、適当に黒のパーカーと緑のカーゴパンツを着て外へ出た。 「ミイ? どうしたのこんな朝っぱらから」 .
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