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チュンチュンチュン 小鳥の声に揺り動かされ、シルヴィアは目覚めの朝を迎えた。 「……ん。朝?…」 寝ぼけ眼をこすり、天蓋付きベッドから抜け出すため、もぞもぞと動き始めた。 「きゃっ」 しかし、彼女の行動は背後から伸びてきた2本の腕によって阻まれた。 そのままベッドの中に引きずり戻され、ぎゅっと抱きしめられる。 「アスター様」 シルヴィアの頬は真っ赤だ。 頭の上でアスターがフッと笑う気配を感じ、シルヴィアの心臓が高鳴り、激しく脈打ち始める。 最近アスターは、こういう反応をすると必ずシルヴィアにいたずらを仕掛けてくるのだ。 すかさずアスターは右手でシルヴィアの髪を耳にかけ、そして・・・・。 「ひゃあ」 シルヴィアの耳を口に含み、舌で撫で始めた。 「ハアハア・・・・アスター様・・・・あっ・・・ん・・・・や」 口から艶のある声が漏れる。 「お前は、本当に、ここが弱いなぁ」 「やぁ~・・・・」 アスターが耳元で囁く。 囁きだけなのに反応するシルヴィア。 その反応が楽しくてアスターはついついちょっかいを出したくなるのだ。 今度は後ろ髪をかき分け、首筋をあらわにし、白くて細いうなじを指で撫で上げた。 そのゾクゾクとした感覚にシルヴィアの理性が崩れそうになる。 顔どころかうなじまで赤く染まったシルヴィアは唇を固く結んでいた。 さらにアスターはシルヴィアを追い込んでいく。 「あっ・・・・」 アスターはシルヴィアのうなじに喰らいつくと、思い切り吸い上げた。 「だめっ、だめです。アスター様」 あせったような声を上げ、彼女はアスターの腕の中から逃れようと、もがき始める。 だが、アスターは相手があらがおうとすればするほど力でねじ伏せたくなるような性格だった。
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