壱 為

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今日も二人は晴明神社にいく。 二人仲良く手を繋いで。 「相為、今日は壬生寺にも行こっか。」 「…うん。」 相為は人見知りでその為か無口。 だから恪為が代わりに喋る。 「やっぱり晴明神社はいいね。」 「木…。」 二人は毎日晴明神社にきてそこに立つ立派な木を触る。 そうすれば落ち着くのだ。 知らない間に夕方になっている日もある。 だが今日は壬生寺にもいく。 「いくか。」 「…うん。」 恪為の言葉に相為は頷くが少し不満そうだ。 だが壬生寺にいくまでは少し距離がある。 二人は手を繋ぎ歩き始めた。 「俺達は新撰組の芹沢 鴨の子孫だったよな。 どんな人だったんだろうな。 相為はこの世界に生まれて幸せ?」 「恪為がいるから。」 「やっぱり? よし!走るぞ!」 恪為は相為の手を引っ張りながら走り出す。 二人は何処か楽しそうだ。 「見えた!」 そのまま二人は壬生寺にはいる。
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