弐 為

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何を見せたらわかってくれるかな。 この隊内でしかわからないこと。 「…梅の花 一輪咲いてもうめはうめ。」 「テメッ!?何故知ってやがる! 誰も知らねぇはずだ!」 相為なんで豊玉発句集知ってるんだ? 相為は壬生浪士組全く興味を持たなかったのに。 でもこれが一番効果的かな。 さすが相為。 「未来では有名。 なんならまだ言おうか?」 「わかった信じる。 だからそれ以上言わないでくれ。」 すごい。 効果抜群。 それから俺達は縄を外してもらい一つの部屋に案内された。 勿論相為は俺の後ろに隠れながら歩く。 何時も思うんだけど器用だよね。 俺には無理。 部屋に入るとそれはもうたくさん人がいたから顔まで完璧に俺の後ろに隠した。 「そこに座れ。」 「は~い。」 凄く偉そう。 別にいいけどさ。 俺は座る。 自動的に相為も座る。 ただ完璧に向こうには相為が見えないけど。 「君達が怪しいから連行された子達だね。 まだ小さいじゃないか。」
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