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夜景が見える場所で甘くて美味しいワインを飲みながら、前菜とメインのお肉料理をしっかりと堪能。
…これこれ~
これぞ、まさしく誕生日よね。
幸せを満喫していた。
そこへ更なるハッピーな出来事が。
どこからか聞こえてくるバースデーソングとともに、私の前にはハート型でフルーツがたっぷりのせられたケーキが置かれた。
真ん中にはお誕生日おめでとうのプレート。
ロウソクの火はゆらゆらと揺れて幻想的な灯りをかもしだしていた。
『お誕生日おめでとうございます』
さっきのイケメン男性からのお祝いの言葉に、店内にいたお客様からも拍手とおめでとうの声があがる。
気恥ずかしくとても恐縮した。
でも、愛想良く上品な笑顔で答えながらロウソクの火を消した。
「おめでとう。瑞希」
ロウソクの火を消した先に見えた蓮の嬉しそうな顔を見つけた瞬間………
『この人と結婚して良かった』なんて思う単純な私がいた。
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