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帰り道。
空には綺麗な星が出ていて、ほろ酔い気分の私は久しぶりの蓮とのデートに幸せ度アップ。
腕を組んだりなんかして甘えたりなんかしたくなる雰囲気。
「蓮、今日はほんとありがとう」
なんて、普段言えない可愛い言葉もスラスラ言えてしまう。
「瑞希~あのさ、プレゼントなんだけど………」
…あっ。そういえば?
料理に夢中で言うの忘れてた。
「あっ、それならもうここにあるよー。ほら…」
そう言いながら私はネックレスを手に取り蓮に見せた。
「……それって?何?」
暗がりでよく見えないのか反応がないから詳しく説明してあげた。
「何?って蓮が私に買ってくれたプレゼントでしょ?
昨日、ほら、妊婦さんと小さな男の子を産婦人科連れてってあげたんでしょ?
これね、病院に忘れてたみたいで、わざわざ届けてくれたんだよー」
「へー。そーだったんだ」
「すごくね、蓮に感謝してたよ~。たくさん人が歩いてても声かけてくれたのは蓮だけだったって。
私さぁーものすごーく見直したんだよ~。」
「まあな」
「ってか可愛いよね~レンくん。ケーキ美味しかったって、ありがとうって言ってたよ」
「そっか」
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