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駅のホーム。
最終電車を待つカップルやサラリーマンの姿が目立つ。
「蓮、昨日はごめんね… 」
「ん…?」
謝るのが苦手な私。
でも、電車を待つ間にサラッと言おうと決めていた。
「蓮が私の誕生日忘れるわけないよね?
なのに、勝手に決めつけて1人で怒りまくって………
ほんとごめんね」
すっかり反省した私は素直に頭までペコリとさげた。
「あ。あぁ…」
なのに、蓮の反応はイマイチ。
「ん?どしたの?
さっきから言葉数が少ないけどやっぱり怒ってる?」
蓮の様子が何か変。
「あ……あのさ…。
瑞希、怒らずに冷静に聞いてくれる?」
不思議顔の私に何だか嫌な前置きのセリフ。
でもとりあえず静かに頷いた。
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