夢に行きました

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   ――医務室  医務室特有の消毒液の匂いに、衛生的な部屋。  四つ有るベッドに横たわる少年を囲む様に居座る一団。 「原因が解かったかシェリー?」  少年――ルークの額に手を宛てた、シェリーに聞いた。  瞼を空けた彼女は医務室に居る一団を見た。  クロム・ミレイ・エレナ・ステラ・レイ。  ライルとクレアは今、ルークの両親、リオン等高官と事態の収集を行っている。 「結論から言うわね。この間々だと、この子は死ぬわ」 「具体的に言うと」  最悪の状態を想定していたクロムは、冷静に対応する。  この間々だと――つまり、適切な処置をすれば大丈夫だ。
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