別れる事になりました

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  「えっ…?その…オセ隊長、冗談ですよね? こいつ、まだ子供で――」 「それがなんだ?」 彼の言葉に兵士達は絶句した。固まってる兵士達を見た彼は面倒臭そうに言った。 「テメェ等に面白い話をしてやろう。 ある所に密令を受け敵地に潜入した部隊がいた。部隊に失敗は許されない。しかし部隊はある過ちを犯した ――原住民に見付かったんだよ…しかも子供に」 「…………」 「隊員は生かす派と殺す派に別れ多数決により生かす事になり解放した。 んでソイツがチクらない筈もなく、部隊は敵に包囲され殺す派以外の奴は死に、子供は英雄と讃えられたとさ、めでたしめでたし~」 彼は再度兵士に″殺せ″と命令した。彼の言葉に逆らう者など居なかった。 兵士は倒れているルークに剣を押し当てた。 「怨むなよ……」 剣を高く振り上げ、振り下ろそうとしたそんな時、彼は…… 「やっぱ…あの時殺さなくて正解だったぜ!」 口元に弧を浮かべ。目の前で部下の首をはねた相手に叫んだ。    † 敵兵の首をはねたクロムは得意の紙蝶を展開。起爆させる。 五人が爆死したがまだ四人残っているが今はルークの保護を優先したクロムは彼の服を掴み後ろに下がる。 「やっぱ戦争はいぃねぇえ!いろんな奴と殺し合が出来るんだからよォォー!!」 オセがローブを脱ぎ捨て巨大な斧が特徴的のハルバートを手に持ち一瞬で二人の前に現れ、水平に振った。 クロムは膝を折る事で避けると眼前にある膝に刀を振る。しかし、相手は跳び膝蹴り繰り出した。 避ける所か反撃に転じた相手にクロムは腕で防ぐが、腕に鈍い痛みが走る。 「ぐッ…!破ァァアァァア!!」 自身の回りに気を纏わせ発散させる事でオセを吹き飛ばす。大抵の者なら一撃で沈むがオセは空中で体勢をととの悠々と着地した。 立った七秒弱の攻防であった。 ――このガキ、強え……! ――コイツ、強い……! 両者は同様の考えに至った。しかし、表示は違った。 オセは口元が裂けんばかりの笑みを、クロムは苦虫を噛み潰した様な表示を浮かべいた。
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