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クロムの視線、声に気付いたオセは背負っていたハルバートを引き抜く。
野生味溢れる赤髪に、肉食動物の眼。そして、クロムに因って引き千切られた右耳部分が彼を寄り一層、残虐に見せる。
「久しぶりだな…貴様に会えるとは夢にも思っていなかったぞ」
「全くだ。俺はあんたがとっくに死んだ物かと思ってたぜ」
クロムの皮肉にオセは笑う。だが、彼の目は全く笑っていない。
太刀を構えたクロムにオセは手を上げ
「まぁ、お互い…気楽に殺ろうぜ」
「あぁ、殺ろうか」
手を下げた。
その合図と共に、各乱入者達は散開。
オセは切り込んで来たクロムをハルバートで受け止めた。
「さぁ、因縁の対決に行こうじゃねぇか!?」
「そうだな、宿敵さんよぉっ!!」
本当の〝血祭り〟が今、始まった。
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