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ハルバートの斧部の横部を柄頭で横に逸らすと、下段から斬り掛かる。
「痛くねぇぞ、ゴラァッ!」
胸部に斜め斬り傷が刻み込まれるが、オセは気にせずに横に逸らされたハルバートを力任せに振るった。
「ぐうっっっ!!」
脇腹に走る鋭い痛みを堪え、全身を悪魔化。
自他共に認める化け物の剛腕がオセの鳩尾に突き刺さる。
「……ッ!? この手応えは!」
腕から伝わるザラザラした感覚に気付くも、時遅し。
肩部に剛毛で覆われた肘が叩き込まれ、身体からヒビ割れる音がした。
「こんのっ、狂乱者があっ!!」
獣化したオセの顎にアッパーカット。ミシリと首から不気味な音がする。
「最っっ高の褒め言葉だっ!!!!」
「腐れ外道がッ!」
ヒートアップし段々口調が変わるオセは、心器のマカナを出現させた。
ハルバートに電動鋸を思わすマカナ。
「――――!!」
過去に自身の右腕部を切断したマカナを見て、クロムは毒づく。
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