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教国反体制派と、グラム王国元軍人の国立魔法学園への乱入。
こんな事をしても、教国・グラムの者達の地位が上がる筈などない。
なのに何故この様な事をしたのか。それは戦勝国に一矢報いる為か、反体制派の最後の悪足掻きなのかよく解らない。
ただ一つ言える事は一つ。オセ・バルバドスは戦う為だけに参加した。
彼は最初から、この作戦が成功するとは微塵も思っていなかった。
彼にとって重要なのは作戦の成功寄りも、強者との殺し合い。そして、彼の欲求を満たした相手は過去に数名。
その一人がクロムだ。
彼は、生きてると信じて疑わないクロムとの再戦を望み、この地に降り立った。
* * *
オセ・バルバドスはある程度充実した戦いを出来て笑っていた。
唯一動かせる首上。首下からは感覚が一切無い。首を動かし身体を見ると、四肢が二、三重に折れ曲がっていた。
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