夢に行きました

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   ――夢幻弐型『太刀』  右腕を解除――夢幻弐型を太刀に形状変化させる。  持ち手を強く握り締め、前方を見据えた。  今も大地から飛び出す槍の様な木の根。数は三十。 「厄介だな……」  苦虫を噛み潰した様な表情をしたクロムは背後を見た。 「奴の攻撃は俺が防ぐ。お前達はルークの心に響く様な言葉を投げかけろ」  言うが速いが、クロムは自ら敵に飛び込んだ。彼の役割はただ一つ、囮だ。 『邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ!!!』  迫り来る木の根。生物の様に動く姿は触手に見えて、生理的に嫌悪感がする。  そんな触手を右に左に切り捨て、前方から来る触手を太刀で受け止める。  太刀に力を加え、触手を左右に一刀両断。横に跳び、新たに出現した触手を回避する。  そんな攻防が永遠と続く。
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