御褒美

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  「大丈夫か、フレッ‥‥ド?」 黒無がフレッドを見ると足元に血溜まりが出来ていた。 黒無は急いで救急セットを出し治療をするが足を撃たれたらしく、歩く事は出来そうにない。 「すいません隊長。自分はこれ以上は歩けそうにありません」 フレッドは地面に座り弱々しく言うが、黒無が黙らせる。 「黙っていろ!直に仲間が来る 第一、部下が先に上官より先に死んだら許さん!」 「ははっ、隊長らしいですね」 しかし、敵の足音が着実に近付いて来ている。 「‥‥‥お前は俺が出たら扉に鍵をかけて援軍が来るまで、絶対に開けるな」 「なっ!?隊長、本気ですか!?」 黒無はコクリと頷くと銃剣を右手に持ち、立ち上がるとを手紙を押し付ける。 「??、これは?」 「妹に宛てた手紙だ、もし俺に何か合ったら渡してくれ」 「しかし、隊長!!」 「何、妹を残して死ぬ気は絶対に無い。その手紙がボロボロになるのを防ぐ為にお前に渡したんだ。 嘘だと思うなら、妹を嫁にやっても良いぞ」 「ははっ、妹さんに手を出したらぶち殺すって、隊長よく言ってるじゃないですか。」 ‥‥ん?当たり前だろ。もし妹に悪い虫が付いたら、コンクリを足に付けて海に落とす。 そんな物騒な事を考えながら黒無は倉庫の扉を開け、外に出た。 「さて‥‥死ぬ気で頑張ります」 まあ、死ぬ気はないがな 黒無は銃剣を構え、敵陣に向かって行った。 その数分後。 銃声と肉が斬れる音、悲鳴、爆音が辺りを支配する。
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