御褒美

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  銃声がした。悲鳴が聞こえた。 だが、そんな事を考える前に、目の前の敵を斬った。 「はぁはぁ‥‥これで‥ッ! 12人目!!13人目!!」 敵を撃ち、斬り、時には突く。 接近戦に持ち込めば、敵はむやみに撃つ事が出来ない。 その間に銃剣で突き、斬る。 時には、ハンドガンで発砲。 その繰り返し。 このまま、現状を維持すれば大丈夫だ だが、物事はそう上手くはいかない。 「ξεηγμισψλ!!」 一人の敵が味方もろとも発砲。 黒無か避けきれるはずがなく、地面に崩れ落ちた。 クソッタレが!味方ごと撃つか普通!?  「最悪だ‥‥ゴファ!ごふ、ゴホゴホ!!」 敵はナイフを持つと、ゆっくりと黒無に近付いて行く。 畜生‥‥最後はめった刺しか? おいおい、勘弁してくれよな? 「はぁ~~。引き際が大切って‥‥両親が言ってたっけな?」 ‥‥覚悟‥決めるか‥ 「‥‥なあ‥お前、俺の最大の武器は何だと思う?」 「λψσιμγηι?」 「そうかそうか、銃剣か~~。でも違うんだよね~。正解は~~」 バッと腰に合った物を突き出す。 「ηιμγTNT!!」 「さすが英語は万国共通だね~。さて正解はだな‥‥」  そう言いながら、右手に爆弾の起爆スイッチに親指をかける。 「TNT爆弾だよ」 カチッ  瞬間。 爆発と爆風が辺り数百メートルに響き渡る。 橘黒無 享年19  
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