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「暴れんなや」
「や…、」
何分暴れたんやろ、びくともせえへん俺の不自由な腕と余裕そうに跨がったままの亮ちゃん。
「お前がいつまでも自分に逃げてるから、こうなんねんで。」
俺から下りる亮ちゃんをぼんやりと見つめながら、首を傾げる。
俺って逃げてんの…?
「好きな人に気持ちも伝えんと、」
亮ちゃんの言葉が難しくて、わかりたくない自分がおって。
「誰にでも脚開いて…」
亮ちゃんの口から放たれる言葉と同時に開かされた脚の痛みに顔を歪めるけど、亮ちゃんは口角上げて笑うだけ。
「…ちょっと前までは浮かれてたけど、流石に気付いてんなー…」
"横山くんにまで抱かせてるってこと"
耳許で囁かれた言葉に、答えが見つからへんくて目を強く閉じるけど耳の穴に入り込む亮ちゃんの舌に身体が震えて、声が漏れる。
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