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でも現実は甘くなくて、
「お前、錦戸とも安田ともヤってたんやってな」
勇気出して横山くんの部屋行ってみたら、雰囲気は最悪で。
「…でももう」
「今はなくても、事実なんやろ?」
力強い横山くんの視線が、言葉が凄く痛くてキュッとズボンを握り締める。
「どうやった?人を弄ぶ気持ちは」
そう言って、指先でなぞられる顎のライン。気持ちも伝えられず押し倒される身体。
「…横山くん、聞いて」
「無理」
震える手で腕を掴んで、震える声で呼び掛けても優しい彼は居なくて…
でも言われた言葉は、
「大倉、好き…」
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