第一章-First-

2/5
前へ
/11ページ
次へ
        ガコン ガコン…     何処からか機械音が聞こえる。 辺りを見回しても 真っ白な世界が続くだけ…   此処が天国なの? 其れとも、地獄─…? どちらにしても 私の想像していた其れとは 全然異なっている世界だった     嗚呼、本当に死んじゃったんだね、私─…。 まぁ、首ちょんぱで死なない方が怖いけど…、まさかあんな死に方するなんて夢にも思っていなかったわ、本当に。     ガチャリ─…     ………あれ? 今、扉が開く音がしたような 私が見ている真っ白な世界に 扉なんてモノは無い。 だって何も無いんだもの。     コツン コツン コツン…     今度は人の足音─…? もしかして、死神か何かが 私を迎えに来たのかしら…? でも、辺りには誰も居ない。 人影すら見当たら無い。     ガコン ガコン…     以前と鳴り止まない機械音。 其の不気味な音は、 段々私を不安にしていった…
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加