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静華に買ったクリスマスプレゼントのネックレスを静華につける。
長い髪を横にはらってもらうと、白いうなじが見えて。
ネックレスをつけると、そのうなじに唇を当てた。
「プレゼント、貰えるなんて思っていなかったから、あたし、何も用意してないよ?翼くんにあげられるもの、何か買いにいく?」
俺を振り返って静華は聞いた。
「別にいらない。静華がつきあうって頷いてくれたことが、俺にとっての最高のクリスマスプレゼントだから」
俺は満面の笑みで答えて、静華は頬を赤くして俯く。
かわいい彼女だと思う。
その反応だけで俺は喜んで、さて、遅くなったクリスマスのブランチでも用意するかと立ち上がろうとして。
静華は俺のほうに向き直って、俺に抱きついてきた。
よくわからないながらも、俺はその背中に手をあてて。
「…昨日の夜、結局なんにもしなかったから…、してあげる」
って。
俺は少し焦った。
いや、うれしいけど、一昨日、ネカフェでしたしっ。
やりすぎると、ただの体目的に思われそうで、昨日はさすがに手を出さなかっただけで…っ。
なんて思ってる間にも、静華の手は俺の服の中に潜り込んできて、俺の素肌の背中を撫でる。
唇は首筋を滑って、俺の唇からは吐息がこぼれる。
気持ちよくて…抗えない…。
高校の時にしてもらったことはある。
あるけど、こんなふうにやられっぱなしになることはなかったように思う。
甘えたような目で俺を見て、その唇は俺を感じさせる。
してやってるって感じではなくて、させてもらってるって感じ。
だから俺もおとなしく受け止めてしまうのかもしれない。
「…んっ。…声、出る…。もういいよ、静華」
「やだ。もっとやらせて。翼くんの声、好き」
俺の体で遊びたいのか。
気持ちよくしてもらってるけど。
遊ばせてと言われて、遊ばれてる。
してと言わなくてもされている。
奉仕されまくる。
俺は静華にされまくって。
気持ちよさをイッてもイッても与えられて。
その腰に抱きついて。
まるで女になったかのような快感をひたすら感じてる。
俺の中で千明ちゃんとかぶらせてしまう。
微妙にそれはよくない。
よくないけど…、そういう女に弱いかもしれない。
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