5人が本棚に入れています
本棚に追加
「むしろ言われた分、それなりの成果を修めてやるわ。待ってなさいよ…。」
「お前が言うと復讐に燃える受刑者みてぇだな。」
「なに言ってんの。私はガミガミ言ってきた教師にも目にものを見せてやるって燃えてるけど、帝国に対しては復讐しか考えてないよ?」
「ああ、そういえばそうだったな。お前の親父さん助けるんだったっけ?」
「そう。てか忘れてたんかい…。今、こうしてる時間さえも惜しいほどにさ。」
「そんだけ強い意志があるなら成し遂げられるだろ。」
「そうかもね。だけど今は卒業試験を突破することが最優先。父さんの救出はその後。」
「やれることは全力を尽くす。それだけだ。」
そんな会話を交わしつつ、申請書を書き上げた。
その申請書をさっき激怒された教師に提出した。
試験日時は明日伝えるらしい。
最初のコメントを投稿しよう!