第04章 過去

3/18
前へ
/66ページ
次へ
なんで…立てないの? そういえばさっきから足首と手首が痛い。 まさかっ… アタシは暗闇の中に目を凝らして確認してみた。 ぼやがかかったようにしか見えなかったが、自分の今の状況をなんとか理解する事が出来た。 "アタシは今手足が縛られている" どうしよぅ… 必死でもがいてみるが、縄が皮膚に食い込んで痛みが増すだけだ。 「ぁー…あ」 良かった、声は出る。 とりあえず助けを呼ばきゃ。落ち着け、落ち着けアタシ。 _
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加