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「んで?ななみは誰が好きなん?」
胡桃の唐突な質問に吐くはずの煙が逆流してむせかえった。
「……もしかして、藤原さん?」
その単語を聞いた瞬間に顔が熱くなるのを感じた。
「…」
「…図星なんやね」
胡桃があたしの横に座り直した。
「うちは、恋愛に年齢とか先輩後輩とか、全く関係ないと思う。もしななみが芸歴とか気にして藤原さんに気持ち伝えんの辞めんのやったら、それは可笑しい。ちゃんと気持ちは伝えた方がえぇよ」
いつになく真剣な胡桃の顔に、あたしは決心した。
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