サッカー少年

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次の日。 また彼はいなかった。 唯一の希望を失ったみたいで午後の授業は泣きそうだった。 放課後。 足が向いてしまっていつもの場所に行くと、そのいつもの立ち位置に白い紙が落ちていた。 不審ながらもゆっくりと拾ってみる。 破いたノートみたいで、二つ折りになっていた。 ぱっと広げた瞬間、私は驚いて紙を落としてしまった。 マジシャンが手から鳥を出したみたいに、その鳥が手から飛んでいったみたいに、 私の手から紙が飛んで落ちた。 びっくりしたのは、そこに書かれていた文字が男の子の字だとわかったからだ。 まるで虫に触れるみたいに手を伸ばし、再びゆっくりと紙を拾い上げた。
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