2040人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺、本気なんだ」
何が?なんて聞かないよ。
「なんで、わざわざ私に言うのさ」
そうそうと隣で、うざ出井が頷く。
「選手宣誓みたいなヤツ?」
「知るか、アホ」
「誰かに言っとけば、自分の覚悟も決まるだろ?
俺、本気で彼女の事好きだから、他の女全部切る事にしたんだ」
真っすぐに私を見る園田。
いつになく真剣な目を見れば、どれだけ本気かすぐ分かる。
どうして、この瞳は私を見てはくれないのだろうか。
どうして、私を素通りしていくんだろうか。
どうやったら、そんな真剣な目で私を見てくれるの?
泣きそうになった。
でも、泣いちゃダメなんだ。
だって、友達というベールを被ったのは私なんだから。
最初のコメントを投稿しよう!