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彼女とmailのやり取りが始まったのは、1ヶ月前。寂しさに暮れている僕に一通の黒猫ミニメが届いた。
最初に黒猫ミニメというのは、宛先のないmailが知らない人々の所に届くという、不思議で尚且つ面白いmail機能である。
そのミニメが僕の所に届いた。今、寂しい。堪らなく寂しいと。
その文章を読んで、僕は気に止まった。彼女のことが気にかかり、同じように寂しい僕に、同情と共感の音が響きわたる。
それは、頭から心に響き、涙の後のような切なさと悲しみへと変わった。
そんな僕と彼女を繋いだのは、その黒猫ミニメが始まりだった。
そう、本のわずかな始まり。その始まりを僕は大切にしたい。そう、人生の24年間で学び、痛々しいほど体験した。だから僕は、本のわずかで些細な事も無下にしない。
それが、僕の運命を変えるとは想いもせずに。
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