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男「は、お前が相談相手じゃ俺の力にはなれねえよ」
女「は? 何それどういうこと? あたしのこと馬鹿にしてんの?」
男「いや、割と本気で言ってる」
女「うざい、むかつく」
男「はいはい」
女「もう、なんなのよ。毎晩電話つきあってくれるし、ちょっとは何かしてあげたいだけなのに」
男「なんでそんなにこうやって電話してることが俺の負担だと思うかな」
女「え、だって疲れるでしょ」
男「まあ、たまに精神的にくるよな」
女「ほらあ……」
男「ま、いいのいいの、初めに言っただろ、楽しいから気にすんなって」
女「やっぱりあんたって最低」
女「……あ、ごめん、なんかお姉ちゃんに壁ごんごんされてる」
男「お、まじか。じゃあ、またな」
女「うん、またね」
男「明日もかけてきていいからな」
女「ありがと、ばいばい」
男「おう」
――プツッ、ツーツーツー
男「(どんな内容でもこうやって毎晩電話できればいいとか、俺って本当不憫だよなあ)」
男「もう、寝るか」
――相手が幸せなら俺はどうでもいいとか
そんなこと言えるほど俺は出来た人間じゃないんだ。
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