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次の日の昼、剛士はノートパソコンを開いて、機密機関の長谷川からの指示メールの内容を確認していた。
北に於ける事実確認指示書。
北とは、北朝鮮を意味する。
原子力発電所の第三格納庫(プラトニウム保管庫)より大型トラックが三台、南へ約60キロにある核燃料施設へ輸送(物体は不明)している所を人口衛星A2がキャッチした。又、アメリカの人口衛星も同じ画像をキャッチ。
アメリカと協議の結果、我々が事実確認をする事になった。
恐らく北の弾道ミサイルポセイドンに装備する核爆弾の製造に関連する物と思われる。
任務内容は、事実確認のみとする。
以上。
機密機関から指示された剛士が単独極秘で行う任務内容だ。
原子力発電所から出るゴミは核爆弾に姿を変える事が可能なのだ。
北朝鮮は韓国、中国、アメリカ、そして日本を常に狙っている国だった。
弾道ミサイルポセイドンは首都東京まで飛ばす事が可能なミサイル。
核を放棄する気配がない北朝鮮に資金、物資輸出凍結をいつでも決行できる用意の為の事実確認と、北朝鮮から核を無くす為の証拠を押さえる為の任務だった。
避難所や神戸復興の問題と重さなる今回の任務。
そして、亜希子が仕事を変えて欲しいと言った言葉が、更に剛士の頭の中で重なっていた。
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