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時は後漢末期
綺麗な月夜の晩にある村に悲劇が起きた。
その村が政府の軍から襲撃を受けた。
民家は焼き払われ、村人は兵士達に大量虐殺された。
真夜中の内にそれは終わった…。
??「くっ!、遅かったか!。」
襲撃され、焼き払われた村の真ん中に長い黒髪を添え、懐には二本の剣を携えた一人の女性がいた。
??「私がもっと早く来ていたらこんな事には!!。」
??「仕方がないよ李亥(りがい)、それよりも、嘆く暇が有るなら早く生き残りが居ないか探さないと…」
李亥と呼ぶ女性の後ろからオレンジの髪をした眼鏡の女性が言った。
李亥「……わかったよ、姜(きょう)。」
姜「李亥!、生存者らしき人が居たわよ!。」
李亥「本当か!?姜!、早くその生存者の所に行くぞ!!」
二人は生存者のいる場所へ向かった、だが二人がたどり着いた先にあるのは死体の山だった。
李亥「うっ、酷い匂いだ…。」
姜「そうね…、確かこの辺りで見たんだけど…」
李亥「……!!、姜隠れろ!!、誰かきた…」
姜「わ、わかったわ…。」
姜は李亥に言われて物影に隠れた。
しばらくすると鮮血を浴びたような紅い髪をした少年が歩いてきた。
李亥「姜、あの子が生存者か?」
姜「そうみたいね、今のところ、此処等で生きてるのはあの子だけよ…」
??「お姉さん達、誰の事言っているの?」
李亥・姜「なっ!!(えっ!?)」
??「どうしたの?」
二人は後ろを見て驚きながら構えた、そこにいたのは二人紅い少年だった。
姜「(この子…いつの間に背後に!?、それに江東の"小覇王"孫策に退けを取らない李亥でさえ気付かないなんて…)」
李亥「(何てゆう速さだ!、子供が移動出来る速度じゃないぞ!?、それにこの子、何て悲しい目をしているんだ…)」
二人は少年を見て心の中でそれぞれ思った。
紅い少年「お姉さん達…、ボクを殺しにきたの……?」
李亥「えっ?」
少年の言葉に李亥は驚いた。
紅い少年「だって武器を持ってるから…、殺し損ねたボクをお父さん達と同じように殺すのかな、って思ったから。」
少年は悲しそうに李亥達に言い放った。
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