プロローグ

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姜「違うわ、私達は君を殺しにきたんだじゃない、君を捜しにきたの。」 紅い少年「じゃあ何でお姉さんは暗器を構えているの?」 姜「なっ!!!、どうして…」 紅い少年「バレバレだよ…、それより、やっぱりボクを…」 李亥「違う!!、私達は君の一族を助けに来たんだ!!、君を殺しにきたんじゃ「じゃあ何で…」えっ…」 紅い少年「じゃあ何で皆死んだんだよ!!」 少年の怒声に二人はたじろぐ。 紅い少年「何でもっと早く来てくれなかったんだよ!!、何で皆を助けてくれなかったんだよ!!、ボク達は何にもしてないのに…、何で皆殺されなきゃならなかったんだよ!!。」 少年はまだ怒鳴り続ける、涙を流しなから…。 李亥「……すまない…」 紅い少年「……謝ったってもう遅いんだよ!!」 李亥は少年が悲痛の叫びをあげ終わると少年に近づき、抱き締めた。 紅い少年「えっ…」 李亥「………すまない、君の両親を、君の一族の皆を助けられなくて、……すまない………。」 姜「李亥……。」 李亥は少年に謝罪した。 罪もない人々を救えなかった無力と、少年の悲しみを噛みしめながら… 李亥「泣いてもいいんだぞ…」 紅い少年「えっ…」 李亥「涙を流すのはいいことだ…、泣きたい時は我慢せずおもいっきり泣き、苦しみや悲しみを吐き出せ、私達が受け止めてやるから…、なあ、姜。」 姜「ええ、私達が側に居てあげる。」 紅い少年「…う、うああああああああん!」 少年は李亥の胸の中で泣いた、李亥も少年を抱き締めたまま声を上げずに涙を流した。
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