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姜「違うわ、私達は君を殺しにきたんだじゃない、君を捜しにきたの。」
紅い少年「じゃあ何でお姉さんは暗器を構えているの?」
姜「なっ!!!、どうして…」
紅い少年「バレバレだよ…、それより、やっぱりボクを…」
李亥「違う!!、私達は君の一族を助けに来たんだ!!、君を殺しにきたんじゃ「じゃあ何で…」えっ…」
紅い少年「じゃあ何で皆死んだんだよ!!」
少年の怒声に二人はたじろぐ。
紅い少年「何でもっと早く来てくれなかったんだよ!!、何で皆を助けてくれなかったんだよ!!、ボク達は何にもしてないのに…、何で皆殺されなきゃならなかったんだよ!!。」
少年はまだ怒鳴り続ける、涙を流しなから…。
李亥「……すまない…」
紅い少年「……謝ったってもう遅いんだよ!!」
李亥は少年が悲痛の叫びをあげ終わると少年に近づき、抱き締めた。
紅い少年「えっ…」
李亥「………すまない、君の両親を、君の一族の皆を助けられなくて、……すまない………。」
姜「李亥……。」
李亥は少年に謝罪した。
罪もない人々を救えなかった無力と、少年の悲しみを噛みしめながら…
李亥「泣いてもいいんだぞ…」
紅い少年「えっ…」
李亥「涙を流すのはいいことだ…、泣きたい時は我慢せずおもいっきり泣き、苦しみや悲しみを吐き出せ、私達が受け止めてやるから…、なあ、姜。」
姜「ええ、私達が側に居てあげる。」
紅い少年「…う、うああああああああん!」
少年は李亥の胸の中で泣いた、李亥も少年を抱き締めたまま声を上げずに涙を流した。
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