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「もう!何で余計なこと言うんよ!」
「余計なことってほんまのことやんかー!」
フク達見てたらアイス食べたくなって、
生協でアイス買って
駅までの道を二人で歩いた。
「つーかお前猫かぶりすぎ!」
2本目のアイスを頬張りながらフクが文句を言うてきた。
「オレのアイスやったら絶対食べてたやろ。
やのに雨宮の前やと遠慮してよー」
「フクのオレンジおいしそうやな。お言葉に甘えて」
バクッ!
「あ、おい!」
フクの手を掴んで棒アイスを自分の口まで運んだ。
「おいひ~。やっぱりチョコばっかやったら飽きるもんな~」
「お・ま・え・な~!」
フクが自分の減ったアイスを見て恨めしそうに声を上げた。
「こんなやつ、どこがええねん」
「は?なんか言うた?」
ボソって言うたかしらんけど
ばっちし聞こえたよ、悪口が。
「雨宮なんかいっつもお前のこときれいだのかわいいだの言うてるけど」
「わぁー雨宮くんって良い人ー」
「それや!その感情のこもってない適当な言い方!
雨宮に聞かしたりたいわ」
「雨宮くんの前ではちゃんと感情込めるもーん」
言いながらアイスをパクリ。
あたしの好きなクランチがついたチョコアイス。
「なんで?お前雨宮のこと好きなん?あ!だからあいつの前やとええかっこすんのかー!
オレ協力したろかー!」
「……」
パクリ
パクリ
バク!
「陽花って食うの早いよなー」
「そ?」
「ほんま男見たいやなお前」
……。
ほんっま、
いつでも一言二言多いねん!
……ったく、
誰のために努力してると思ってんのよ。
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