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流暢高校では一年生は何処かの部活に入らないといけないという鉄の掟がある
有賀先輩からそれを聞かされた時は運動音痴で努力嫌いの私はその高校は私向いていないなと、正確には行かないと誓ったのだが
「でもな一つ良い事があってよ、あるインドアオカルト部に入るとよ高校から部費が支給されるんだぜ」
ハンバーガー屋でポテチを食べながらしゃべる先輩を前にゴクリと唾の飲み込む私
普通部費というのは各ご家庭から出る筈なのですが
「で、一体どのくらいなのですか?」
「一人四万」
「ヒュー」
ヒューマニズム社会万歳である
私は意味もなくルネッサンスに敬意を表したい
「しかもこの部は幽霊部員に凄く甘い」
有賀先輩はにやけながら
「バイトと言えば大抵の事は許される」
かくして私の誓いはいともたやすく破られたのだ
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