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窓際に縦に置かれた棚の中は『東洋の魔術』「西洋風怪談記」『悪魔の辞典』など、タイトルからしてあな、オカルト系かとおもわせる物しかここには置いていない、この通称本棚は辺りの空間を暗くするのに一役かっている(注意深く見ると塩狩峠がの下の方の隅にあった)
ギイギイと木が擦れるような音に惹かれ何気なく教室の奥を見ると
一つだけ足が足りない机があった
その机の上にコックリさんグッツが黒板側のその三つしか足がない机に置かれ
やはり均衡が取れてないからなのか時折先程の音をだしながら
静かにゆっくりと
それでいて、古時計のように一定のリズムの音を教室に響かせていた
不安定の中に一つの規則性を生みだしていきながら机は動いているのだ
その光景はただただ不気味だった
次に私は衝撃を受けた
人体模型は私達を見下ろすようにの近くの天井にぶら下がっているのを視認した時だ
(肩に赤のインクが落ちたせいでもあるが。肩に赤のインクが落ちたせいでもあるが。肩に赤のインクが落ちたせいでもあるが)
肩に赤のインクが落ちたせいで天井を見上げた途端
つつみ隠さず言おう
平々凡々な時の流れの中で生きていた私は、中に着込んだ白の生地のTシャツが瞬く間に素肌にべっとりと染み付く程の大量の汗をかく事になったのは生涯で初めての事だ
目が大きく見開き、心臓が波打ち膨大な汗の量が吹き出た
どんどん体が暑くなっていくのを感じる
大袈裟だと思うかもしれないが
悲鳴をあげる寸前だったのは確かだ
しかしこれも山吹色の軍資金の事を考えると私はマリアのように全てを受け入れなければならないのだ
入部する。お金を受け取る幽霊になる
それだけの事だろ?
この時の私はそう自分に言い聞かせないと前には進めなかった
部室の中心には八つの机に対面するように向き合いその席には五人が座っていた
有賀先輩はその五人の中に当然というか、いらっしゃらなかった
大きな荷物を持った先輩
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