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初めて訪れた中国で最初に見た、胡同(フートン)。その風景、生活1。
元統治時代から続く、路地や、
四合院と呼ばれる、伝統的な建築。
そこに暮らす人びと。
中心都市のビルや画一的な都会の中に、突如ある、昔から受け継がれてきた場所と人の関係。
とても魅力的だった。
…しかし、ビル建設などで立ち退きを強いられているらしい。
立ち退き後は、マンションに入れますよ
という一見、優遇。
フートンで暮らしていた人がいきなりマンションって
しかも家賃は勿論自腹で。
なにかがしっくりこない。だが何かを私が言うことはできない。
不協和音。
価値観や立場が違えば、優遇も優遇とはならない。
ここに暮らす人は熟知している。
故に逞しく、魅力的。
その魅力、留めてほしい。
部外者の私は願うことしかできないけど、
ひとつ学んだことがある。
価値観に支配されるな。
と。
新しいものをよしとしていた自分。最先端という言葉が大好きだった。
懐かしむためだけに好きだった古いもの。
違う。
軸がなければ意味がない。
中国に、自国を意識せよ。という教えを賜った場所。外国に来て、逆に自国をみる。
フートン (生活2写メ)続く→
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